多磨小学校の児童が田万川の郷土料理を学びました
印刷用ページを表示する 掲載日:2024年11月14日更新
11月7日、多磨小学校にて、田万川地域生活改善実行グループ(田万川生改連)による「子どもわくわく体験交流会」が行われました。
この交流会は、農山漁村で培われた知恵の伝承と食農教育を推進することを目的としており、田万川生改連が江崎地区の郷土料理の「いわしの煮売り」と小川地区の「こくしょう煮」を教える授業を多磨小学校と小川小学校にて隔年で行っています。
今年は多磨小学校で交流会を行い、5・6年の児童16人が郷土料理を作りました。
この交流会は、農山漁村で培われた知恵の伝承と食農教育を推進することを目的としており、田万川生改連が江崎地区の郷土料理の「いわしの煮売り」と小川地区の「こくしょう煮」を教える授業を多磨小学校と小川小学校にて隔年で行っています。
今年は多磨小学校で交流会を行い、5・6年の児童16人が郷土料理を作りました。

この交流会では、料理に使ういわしを児童たち自ら捌いてもらいます。
魚の漁獲量も少なくなり、スーパー等で切り身などで売られている昨今、魚一匹を家で捌くことも少なくなったことから、初めて魚を捌く児童も多く、頭やワタを取り除くことに緊張しながらも、生改連の先生に聞きながら丁寧に捌いていました。
魚の漁獲量も少なくなり、スーパー等で切り身などで売られている昨今、魚一匹を家で捌くことも少なくなったことから、初めて魚を捌く児童も多く、頭やワタを取り除くことに緊張しながらも、生改連の先生に聞きながら丁寧に捌いていました。

切ったこんにゃくやネギと一緒に捌いたいわしを順番に入れて煮込み、丁寧にあくを取って盛り付けたらいわしの煮売りは完成です。
児童たちは自分たちで作ったいわしの煮売りを給食と一緒に食べました。
児童たちは自分たちで作ったいわしの煮売りを給食と一緒に食べました。

小川地区の郷土料理「こくしょう煮」は田万川生改連であらかじめ作っておいたものを児童に振る舞いました。初めて食べる児童も多く、美味しかったようで、おかわりする児童も多くいました。

この子どもわくわく体験交流会で、児童たちは田万川の食文化やその背景にある漁村・漁村の暮らしに触れることでこの地域のことを深く学べたようで、生改連のスタッフも児童たちの学ぶ姿にとても喜んでいました。
また、児童たちも今回の交流会で学んだことがたくさんあったようで、「家族に学んだことを教えたい」「家でも作ってみたい」といった、自らこの学びを発信したいという感想がたくさんありました。
田万川生改連では、これからもこのような取組みを続けていきたいと思います。
また、児童たちも今回の交流会で学んだことがたくさんあったようで、「家族に学んだことを教えたい」「家でも作ってみたい」といった、自らこの学びを発信したいという感想がたくさんありました。
田万川生改連では、これからもこのような取組みを続けていきたいと思います。

田万川の郷土料理「いわしの煮売り」「こくしょう煮」
いわしの煮売り

明治の中頃、大羽いわしが大漁に水揚げされており、その際に売り物にならないいわしを使い、浜で食する漁師のおかずとして作られたのが始まり。おいしさが評判を呼んだため、「いわしの煮売り」と名付け、峠の店で行き交う人々にも料理として提供するようになったとのこと。
こくしょう煮

主に小川地区とその周辺地区の農家の冬季の常備食として、生活に密着したかたちで家庭の味として伝わっている。
具材は家庭によってそれぞれで、具材に黒豆、ごぼう、こんにゃく、にんじんを使用するところと、黒豆と大根だけを使用するところがある。
味付けもシンプルに黒豆や大根の本来の甘みを活かして塩としょう油で味付けした塩味のものもあれば、砂糖や出汁を使った甘めのものもある。
具材は家庭によってそれぞれで、具材に黒豆、ごぼう、こんにゃく、にんじんを使用するところと、黒豆と大根だけを使用するところがある。
味付けもシンプルに黒豆や大根の本来の甘みを活かして塩としょう油で味付けした塩味のものもあれば、砂糖や出汁を使った甘めのものもある。