「感震ブレーカー」を設置して、地震による電気火災対策をしましょう!
大規模な地震による火災原因は、過半数が電気火災!
阪神淡路大震災や東日本大震災における本震による火災全体のうち、原因が特定されたものの過半数が電気関係の火災でした。
これは、地震の揺れに伴う電気機器の損傷による出火や、停電が復旧した時に発生する「通電火災」が原因です。
地震による火災を防ぐためには、「感震ブレーカー」が効果的です。
通電火災とは?
通電火災とは、停電後に電気が復旧した際に発生する火災のことです。地震で停電が発生すると、電気ストーブやアイロンなどの電気機器の電源が切れるのが一般的です。これらの機器が復旧した際、損傷していたり、床に倒れていたり、可燃物に触れていたりすると、火災が発生することがあります。
感震ブレーカーとは?
感震ブレーカーとは、地震の揺れをセンサーが感知し、あらかじめ設定していた震度以上の揺れがあった場合に、自動的に電気の供給を遮断するものであり、設置することで電気火災等による出火を防止することが期待されています。
感震ブレーカーはどのような種類のものがあるの?
感震ブレーカーには、主に分電盤タイプ、コンセントタイプ、簡易タイプの3種類があります。
分電盤タイプ(内臓型)
機能 分電盤に内蔵されたセンサーが揺れを感知し、ブレーカーを切って電気を遮断します。
価格 約5万円から8万円(標準的なもの)
電気工事 必要
分電盤タイプ(後付型)
機能 分電盤に感震機能を外付けす るタイプで、センサーが揺れを感知し、ブレーカーを切って電気を遮断します。
※漏電ブレーカーが設置されている場合に設置可能
価格 約2万円
電気工事 必要
コンセントタイプ
機能 コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し、 コンセントから電気を遮断します。
価格 約5千円から2万円
電気工事 必要なタイプとコンセントに差し込むだけのタイプがあります
簡易タイプ
機能 ばねの作動や重りの落下などによりブレーカーを切って電気を遮断します。
価格 3千円から4千円程度
電気工事 不要
<詳しくは下のパンフレットをご覧ください>
感震ブレーカーを設置する際の注意点
1.夜間等に大規模な地震が発生し、感震ブレーカー等が作動した場合、避難時の照明が確保できない可能性がありますので、一般的な防災対策とし ても停電時に作動する足元灯や懐中電灯などの照明器具を常備してください。
2.分電盤タイプのように、地震発生時に家庭内のすべての電気を遮断するものについては、生命の維持に直結するような医療用機器等への影響が考えられることから、平時から停電に対処できるようバッテリー等を備えてください。
3.復電する場合には、事前にガス漏れ等がないことの確認や、電気製品の安全の確認を行ってください。
4.購入、設置にあたってはお住まいの環境に適したものをお選びください。電気工事が必要なものについては、お近くの電気工事店にご相談ください。また、設置の有無に関わらず、地震発生後に自宅から避難する際にはブレーカーを切ることもお忘れなく。