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食品工場及び業務用厨房施設等における一酸化炭素中毒事故の防止について

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年12月13日更新

近年、食品工場及び業務用厨房施設等において、都市ガス及び液化石油ガスの消費設備による一酸化炭素中毒事故が発生しています。

これらの事故の多くは、機器の経年劣化や換気不十分のため不完全燃焼を起こし一酸化炭素が発生したものです。

食品工場や業務用厨房施設等において一酸化炭素中毒が発生した場合、多くの人を巻き込み、甚大な被害を及ぼす可能性があることから、換気や点検等について、下記を参考に類似事故の防止に努めてください。  

過去に発生した事故

【事故1】パン製造販売店において、換気扇を稼働させず、窓も締め切った状態で業務用パンオーブン(都市ガス使用)2台を使用していたところ、従業員7名が一酸化炭素中毒を負った。原因は換気不良による不完全燃焼のため一酸化炭素の濃度が高まったものと推定される。

【事故2】建物1階で陶芸用窯(液化石油ガス使用)に点火し使用を開始。その後従業員が同機器の排気筒の風量調整ダンパーに誤って接触し3分の1程度閉じた状態になったこと、また、窯の温度を上昇させるダンパーを完全に閉止したことにより不完全燃焼を起こし一酸化炭素が発生した。発生した一酸化炭素は2階へ流入し、2階にいた従業員が一酸化炭素中毒となった。

【事故3】3階建てビル内の美容室で使用中の給湯器(都市ガス使用)の吸排気筒の上部がつぶれており、排気ガスが室内に流れ込み、従業員2名が一酸化炭素中毒となった。隣接するビルの解体工事に伴い発生した瓦礫が吸排気筒に落下し、吸排気筒上部が変形・破損したことで排気が給気に流入し不完全燃焼に至ったものと推定される。

事故防止のために

(1)ガス消費設備の使用中は必ず換気を行ってください!

(2)ガス消費設備の使用開始時及び使用後に異常の有無を点検してください!

(3)ガス消費設備及び換気設備は適切に使用し、清掃等の日常管理を行いましょう!また、長期間使用していなかったものを再び使用する際や、台風や地震などの自然災害発生後は使用前に点検を行ってください! 

(4)排気取入口に設置されるグリス除去装置や脱臭フィルター等は十分な換気量確保のため定期的に清掃・交換を行いましょう! 

(5)万一の不完全燃焼に備え、業務用換気警報器の設置をご検討ください。

 参考

飲食店や食品工場などでガス機器を使われている皆さんへ [PDFファイル/1.68MB](経済産業省リーフレット)