リチウムイオン電池の火災にご注意!
リチウムイオン電池からの火災が多発しています!
リチウムイオン電池は、小型・軽量・高容量が特長で、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、携帯型ゲーム機など、様々な製品に使用されていますが、充電中や機器の使用中に出火する事例が全国的に増えています。以下のことに十分注意してください。
<リチウムイオン電池の危険性>
リチウムイオン電池が火災となる原因は、ほとんどが正極と負極との間のショート(短絡)が発熱・発火の直接の引き金となっています。その他にも、外から力が加わった場合や、電池そのものの不良の場合もあります。正・負極間がショートすると、大量に流れる電流によって、局所的な発熱が生じ、これを受けて負極と電解液との間の反応へと繋がります。ここで収まる場合もありますが、発熱が200℃前後まで達してしまうと、今度は正極材料である金属酸化物の結晶が崩壊して酸素が放出されます。こうなると、この酸素が燃料となって、「熱暴走」と呼ばれる現象が起こります。そして最悪の場合、破裂・発火といった事故に至ります。
リチウムイオン電池火災事例
1 充電池の仕様に応じた設定で 充電しなかったため、過充電となり出火した。
2 専用 対応型 充電器を使用しなかったため、過充電となり出火した。
3 廃棄する際に分解していて、外力により損傷し出火した。
4 スマートフォンのイヤホンジャックの 清掃や電池の交換修理をする際に、鋭利なものを差し込んだため内蔵充電池が損傷し出火した。
5 社告・リコール品を使用していて出火した。
6 経年使用による劣化で出火した。
7 電池、制御装置等、製品の不具合により出火した。
モバイルバッテリーからの出火 ゴミ袋内のバッテリーからの出火
このようになったら要注意!
1 リチウムイオン電池が膨らんできた。
2 電気機器使用時に異音または異臭がする。
3 電気機器の使用時間が短くなった。
4 充電が最後までできない。
5 充電中に電池が異常に熱くなる。
※上記のような異常があった際には、使用をやめてメーカーや販売店に相談してください。
出火防止対策
1 充電する時は、必ず専用アダプタ・電源コードを使用する。
2 自動充電停止機能等がないものは、定められた充電時間を守る。
3 長期間使用しない時は、電池残量を半分以上残した状態で保管する。
4 高温になる場所に放置しない。
5 落下等で大きな衝撃を加えないよう、丁寧に取り扱う。
6 性能の落ちた電池を使用しない。
7 電池を捨てる時は、家電量販店、ホームセンター及び携帯電話ショップ等の回収ボックス(リサイクル)を利用する。
※萩市では、リチウムイオン電池(充電式電池)の収集はできません。販売店などに回収をお願いしてください。
万が一火災が発生した場合
電池から火花の飛び散っている時には近寄らず、火花が収まってから消火器や大量の水で消火 するとともに119番通報 してください。