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(7)世界でもめずらしい火山地形が見られる活火山-阿武火山群

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年4月30日更新

萩の大地の成り立ち

山口県の北東部に、約200万年前から活動した約50の小さな火山の集まりがあり、阿武火山群と呼ばれています。
これらの火山は、地下深くにあるマグマの元は一つですが、一度一連の噴火活動を終えると次は違う場所に活動を移すことを繰り返したため、一つ一つの山体は小さなものとなりました(単成火山)。


現在の火山噴火予知連絡会及び気象庁の定義では「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」が活火山とされています。
阿武火山群の火山のほとんどは1万年より前に噴火したものですが、もっとも新しい活動が笠山であった約1万年前のものであるため、全体を一連の活動とみなし、阿武火山群として活火山に指定されています。


阿武火山群は玄武岩の小さな溶岩台地や溶岩流・スコリア丘と安山岩の小さな溶岩台地でできています。
マグマの粘り気は玄武岩、安山岩、デイサイト、流紋岩の順に大きくなります。
粘り気が小さい玄武岩は溶岩台地を作りますが、粘り気が比較的大きい安山岩やデイサイトが小さな溶岩台地を作っている例は、世界中で萩でしか知られていません。

大島と櫃島

大島、櫃島。粘り気の大きい安山岩やデイサイトでできた溶岩台地。萩でしか見られないめずらしい火山地形。



尾島

尾島。安山岩マグマの通路。溶岩が割れ目から流れ出した。



福栄鍋山

紫福の鍋山。阿武火山群の安山岩やデイサイトは紫福の鍋山以外では、溶岩台地を作っている。鍋山の溶岩ドームこそが、火山学では常識的な火山地形である。



鶴江台、中ノ台、狐島

玄武岩の小さな溶岩台地。このような小さな溶岩台地はめずらしい。鶴江台は溶岩台地とスコリア丘、中ノ台は溶岩台地、狐島はスパター(粘り気の小さいマグマのしぶきが地面に落下して餅のような形になったもの)の層、溶岩流、スコリア丘からなる。



笠山

笠山-車で行ける火山の野外博物館。溶岩流とスコリア丘でできている阿武火山群の中で最も若い火山。約1万年前に噴火した。スコリア丘は大小の2段重ねになっている。

参考