![]() | ![]() 【第8回】 竹内八郎歌碑 ![]() ![]() ![]() ところで、ここの桜の木の下には木製の涼み台とベンチが置かれ、藍場川がもたらす風の匂いを感じさせる、恰好の涼み場所となっていました。また、川の中には、ホタルの幼虫の餌になるカワニナが生息しています。かつては、季節になるとホタルがたくさん飛び交っていたということで、ホタル狩りで藍場川沿いを大勢の人が散策していたそうです。しかし今では、ホタルは数える程しか富んでいないそうです。カワニナだけでなく、昭和30年代まではシジミも数多く生息していたそうで、食料として1年中とることができたということです。さらに、ウナギをとったり、アユやテナガエビや海から上ってきたボラを網ですくったりすることもできたそうです。藍場川は多くの魚たちの生息場所ともなっていましたので、英語で「魚とりの大様」と称された宝石のように華麗な水鳥、カワセミが頻繁に飛んで来ていたそうです。 このように自然環境に恵まれた藍場川では、子供たちが泳いだりする光景が普通に見られ、水と親しむ遊びの空間でもありました。 (市報はぎ1996年11月15日号掲載)
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