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観音院観音堂の修理工事が完了しました

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年5月25日更新

 観音院は古くより“玉江観音”と呼ばれ、漁業の盛んな玉江浦では海の護り観音として崇められ、中国三十三観音霊場のひとつとして数えられています。寺の創建は不明ですが、室町時代永禄年間(1558~69)に臨済宗寺院として再興されています。

 観音堂は2度の類焼後、江戸時代嘉永年間(1848~53)に再建されたものと伝えられ、八江萩名所図画(やえはぎめいしょずえ)にも描かれ、江戸時代には萩八景の一つとされており、特徴ある二重屋根は、周囲の土塀や灯籠、背後の丘陵の緑や前面の玉江浦の海とよく調和し、良好な歴史的景観を形成していることから、萩市景観重要建造物および歴史的風致形成建造物にそれぞれ指定されています。

事業主体

宗教法人 観音院

構造

木造
三間二重塔婆(さんげんにじゅうとうば)
本瓦葺(庇部分は桟瓦葺)

大きさ

規模 8.33m×8.33m
総高 13.3m
平面積 69.13平方メートル

工事期間

平成22年3月11日~平成24年3月7日

総事業費

115,800千円
(国・市・寺が各1/3)
※寺の負担金は、地元住民の皆さんや檀家等からの寄附が充てられています。

事業内容

歴史的環境形成総合支援事業(萩市歴史的風致維持向上計画に基づくコア事業)として実施。破損していた屋根・軒廻り、庇部分を一旦解体し、傷んでいた部材の取替や補修を行い、在来どおり組み立てました。また、自動火災報知機や避雷針設備を設置しました。

平成21年度:修理工事に係る実施設計業務、一部仮設工事および解体工事

平成22年度:解体完了後、軸部・屋根の修理および組立を行いました。

平成23年度:屋根の瓦葺、造作等の仕上げ、設備工事を行いました。

 ※観音院主催の落慶式は、平成24年10月21日(日曜日)の予定です。

修理前
修理前遠景

修理後遠景
修理後遠景

屋根破損状況
屋根の破損状況

修理後全景
修理後全景

屋根修理中
屋根修理中の様子

修理後正面 
修理後正面