鯖 島


     萩市の中心部より西北西約7.5キロメートル、三見浦の北方約4キロメートルに浮かぶ鯖島は面積0.27平方キロメートル、標高142.7メートルで砂岩・礫岩で構成された無人島です。

    由 来
     この島には、人が住んだ記録は全くない。島の鯖山は藩の御立山(藩所有の山)であったが、現在は萩市三見浦漁業協同組合の所有である。
     島の周囲はほとんどが断崖絶壁で、中央部が突起している。東側の一部分にはクロマツが栽培されているが、それ以外はムクノキ、ケヤキ、ハマビワ等の自然林に被われ、暖地性のオリヅルシダが自生している。山頂への道はいわゆる「けもの道」程度でしかなく、最良の船付場は南側の岩場である。島には水がないため、ほ乳類は生息していないと考えられるが、は虫類や鳥類等は生息している。

    交通手段
     島への連絡手段は、用船のほかはないが、北側の荒々しくそそり立つ岩の眺めは壮観で、夏季には数か所ある磯での海水浴客や釣り客の姿が見られる。また、山頂からの眺めも素晴らしく、場所によっては須佐・青海島方面まで見渡すことができる。
    市報はぎ平成6年(1994)3月15日号掲載 (山口県の島々より抜すい)