ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > 「明治日本の産業革命遺産」世界遺産に登録 > 世界遺産暫定リスト「九州・山口の近代化産業遺産群」の推薦書案を国へ提出

世界遺産暫定リスト「九州・山口の近代化産業遺産群」の推薦書案を国へ提出

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年4月26日更新

 平成25年4月23日、「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会(8県11市で構成)総会が東京で開催され、平成20年から検討・協議してきた推薦書案が承認された。また、名称を「日本の近代化産業遺産群―九州・山口及び関連地域」に変更することが決まった。

 総会後、この推薦書案を野村興兒萩市長ほか関係自治体の首長らが総務省を訪れ、坂本哲志内閣府副大臣(地域活性化担当)に提出した。
 

1.名称の変更について

 当初は九州・山口にある資産により構成されていたが、その後の専門家等による調査・研究により、岩手県釜石市や静岡県伊豆の国市の資産が加わったことや、構成資産の内容を反映させるために「日本の近代化産業遺産群―九州・山口及び関連地域」に変更された。
 

2.構成資産について

 8県11市の8エリア28資産で構成。 別紙参照

 このうち、萩市の構成資産は(1)萩城下町、(2)萩反射炉、(3)恵美須ヶ鼻造船所跡、(4)大板山たたら製鉄遺跡、(5)松下村塾 の5件。
 

 3.今後の予定

  •  提出された推薦書案は、文化審議会等へ意見照会され、稼働資産を含む産業遺産に関する有識者会議(事務局・内閣官房)で審議される。その後、国がユネスコへ推薦する世界遺産(文化遺産)を1件選定し、9月末までに推薦書(暫定版)をユネスコへ提出。
  • 平成26年2月1日までに、国が推薦書(正式版)をユネスコへ提出。
  • 諮問機関のイコモス(国際記念物遺跡会議)の審査を経て、平成27年夏に世界遺産登録の可否決定。
     

4.他の暫定リスト記載物件の準備状況

 日本の世界遺産暫定リストに記載されている文化遺産は13件あるが、このうち「武家の古都・鎌倉」、「富士山」、「富岡製糸場と絹産業遺産群」は既にユネスコへ推薦書が提出されている。

 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」は1月に、「北海道・北東北の縄文遺跡群」は3月に国へ推薦書案を提出しており、「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府)も推薦書案の提出を目指している。この3件については、従来どおり文化審議会で審議され、推薦候補が選ばれる。本遺産群は稼働中の産業遺産が含まれているため、稼働資産を含む産業遺産に関する有識者会議で審議され推薦候補が選ばれる。

 平成25年から、各国政府がユネスコへ提出する世界遺産(文化遺産)は1件となったため、国は推薦候補の中から1件を選定して、ユネスコへ提出することとなる。