世界遺産登録への歩み(これまで)
世界遺産登録に向けての取り組み状況
2006年6月
九州地方知事会で、政策連合項目(各県が連携して実行する政策テーマ)の一つとして、「九州近代化産業遺産の保存・活用」が決定し、九州全体の取り組みへと発展。
2006年9月
文化庁が世界遺産暫定一覧表追加記載候補を初めて地方公共団体から公募する。
2006年11月27日
関係6県8市(萩市、北九州市、大牟田市、長崎市、唐津市、荒尾市、宇城市、鹿児島市)により世界遺産暫定一覧表入りを目指し、文化庁へ提案を行う。
2007年1月23日
文化庁が全国24件の提案のうち4件について世界遺産暫定一覧表への追加記載が適当であると発表し、「九州・山口の近代化産業遺産群」や「萩」など20件については、継続審議となる。
2007年12月21日
関係6県11市(萩市、下関市、北九州市、大牟田市、飯塚市、田川市、長崎市、唐津市、荒尾市、宇城市、鹿児島市)により、「九州・山口の近代化産業遺産群―非西洋世界における近代化の先駆け」について、文化庁へ再提案を行う。文化庁による提案公募は今回で終了。
2008年9月26日
文化庁が全国32件の提案のうち「九州・山口の近代化産業遺産群」を含む5件について、世界遺産暫定一覧表への追加記載が適当と発表。
「九州・山口の近代化産業遺産群」全22構成資産中、萩の資産は3件。
(1)萩反射炉、(2)恵美須ヶ鼻造船所跡、(3)松下村塾
2008年10月1日
萩市総合政策部に世界遺産推進課を新設。
2008年10月29日
世界遺産への登録を関係地方公共団体の連携のもとに推進するため、6県11市で構成する「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会(以下「九山協議会」という。)を設置。
2008年12月22日
文化庁の課題を検討するため、九山協議会の下に国内外の専門家16名で構成する専門家委員会を設置。
2009年1月5日
「九州・山口の近代化産業遺産群」がユネスコ世界遺産委員会の暫定一覧表に追加記載。
2009年10月13日
「世界遺産登録推進萩市民会議」を設立。
2009年10月22日
世界遺産シンポジウムが東京で開催され、専門家委員会が意見をとりまとめた提言書を発表。
全28構成資産中、萩の資産は、 (1)「萩反射炉」、(2)「恵美須ヶ鼻造船所跡」、「大板山たたら製鉄遺跡」(新規)、「萩城下町」(新規)、「松下村塾」(検討中)。
提言書の内容を説明する専門家委員会統括委員長のニール・コソン卿(イングリッシュ・ヘリテージ元総裁) | ガンバローコールをする野村興兒萩市長(中央)と関係者 |
2011年2月21日
「世界遺産フォーラムin萩」を開催。250名参加。
松浦晃一郎、ニール・コソン卿(英)、西村幸夫、岩槻邦男、五十嵐敬喜、加藤康子 他
基調講演をする松浦晃一郎氏(ユネスコ前事務局長) | 基調講演をするニール・コソン卿(イングリシュ・ヘリテージ元総裁) |
講演をするマイケル・ピアソン氏(豪 世界遺産コンサルタント) | パネル・ディスカッション(左から、西村幸夫(東京大学教授)、岩槻邦男(東京大学名誉教授)、五十嵐敬喜(法政大学教授)、加藤康子(「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産推進協議会コーディネーター)、野村興兒(萩市長) |
2012年3月27日
世界遺産登録推進萩市民会議が萩博物館で「萩・世界遺産登録推進講演会」を開催。
講演をする渡辺一雄氏(梅光学院大学教授) |
2012年4月17日
九山協議会の8県11市の首長等が合同で、官房長官、地域活性化担当大臣、民主党幹事長他に要望活動。
2012年5月25日
政府が「稼働中の産業遺産またはこれを含む産業遺産群を世界遺産登録に向けて推薦する場合の取扱い等について」を閣議決定。
2012年6月5日
萩市長他8市長が合同で、平野文部科学大臣に要望活動。
2012年9月19日
大板山たたら製鉄遺跡が国指定史跡に指定される。
2013年3月14日
世界遺産登録推進萩市民会議が萩博物館で「萩・世界遺産登録推進講演会」を開催(2回目)。
講演をする安達裕之氏(東京大学名誉教授) |
2013年4月23日
九山協議会総会で、名称を「日本の近代化産業遺産群―九州・山口及び関連地域」に変更。
推薦書案、管理保全の枠組み案、各地区管理保全計画案を承認。
同日、伊藤会長他関係県市の首長等により国(坂本哲志内閣府副大臣)へ推薦書案等を提出。
2013年8月21日
萩市他10市の首長等が合同で、菅内閣官房長官、新藤総務大臣、太田国土交通大臣に要望活動。
2013年8月27日
稼働資産を含む産業遺産に関する有識者会議が開催され、名称変更された「明治日本の産業革命遺産―九州・山口と関連地域」が推薦候補に選定。
2013年9月4日
九山協議会の7県10市の首長等が合同で、菅官房長官に要望活動。
2013年9月17日
政府が「明治日本の産業革命遺産―九州・山口と関連地域」を平成25年度の世界文化遺産の推薦候補とすることを決定。
2013年9月20日
国において世界遺産条約関係省庁連絡会議が開催され、推薦書(暫定版)の提出が決定。
2013年9月27日
政府がユネスコへ推薦書(暫定版)を提出。
2013年10月17日
恵美須ヶ鼻造船所跡が国指定史跡に指定される。
2014年1月17日
政府が「明治日本の産業革命遺産―九州・山口と関連地域」をユネスコの世界文化遺産に推薦することを閣議了解。
2014年1月29日
政府がユネスコへ推薦書(正式版)を提出。
2014年3月20日
世界遺産登録推進萩市民会議が萩博物館で「萩・世界遺産登録推進講演会」を開催(3回目)。
講演をする道迫真吾氏(萩博物館主任学芸員) |
2014年9月29日
イコモス調査員が、萩市の5つの構成資産を現地調査。
恵美須ヶ鼻造船所跡の防波堤を調査するイコモス調査員たち |
2015年5月4日
ユネスコの諮問機関イコモスが「明治日本の産業革命遺産」について、世界遺産への登録となる「記載」を勧告。
勧告のあった5月4日夜、市役所庁舎に横断幕を設置
2015年6月28日~7月8日
ドイツのボンで開かれた国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会で、「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録について審議。
2015年7月5日
午後10時37分、萩の5資産を含む「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に登録されることが決定。
ボンでの世界遺産委員会の様子
世界遺産に登録!
世界遺産委員会の最終日である7月8日に、世界遺産一覧表に「記載」されました。なお、名称は正式に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」となりました。
決定直後、市役所ロビーでインターネット中継で
審議の様子を見守っていた約200人が喜びの歓声