太古からのマグマの活動や地殻変動によって、萩では独自の大地が形成されてきました。そこには独自の自然環境が形成され、そこに棲む生き物とも密接に関係しているものと推測されます。しかし、この萩に元来どのような生き物が生息したのかも充分に分かっていないにもかかわらず、時代の流れによって自然環境は大きく変動しています。現在の萩にどのような生き物が生息しているかを調査し、萩の大地に生きる生き物の全貌を把握しようと調査を進めています。
萩市では、博物館にはもちろん、学校や一般家庭にもたくさんの自然史標本が眠っています。それらを資料として活かすため、標本の所在調査や、古くなった標本の安定化処理、新たに作成された標本を未来に遺していくための保存方法など、標本学に基づいた研究を進めたいと考えています。