ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > 市長室 > 令和4年9月定例会 市長報告

令和4年9月定例会 市長報告

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年10月1日更新

1.新型コロナウイルス感染症感染拡大防止について

〇 7月以降、全国的に「第7波」による急激かつ大規模な感染拡大に直面しており、山口県でも新規感染者数が過去最多を更新するなど、厳しい状況が続いております。
萩市におきましても、新規感染者の急増により市内の医療機関では外来診療がひっ迫するなど、保健・医療体制への負荷も大幅に増加し、予断を許さない状況にあります。
昼夜を問わず対応に奮闘されている医療従事者の皆様方には、改めまして深く感謝を申し上げます。

〇 萩市では、市民の皆様にこうした状況をご理解いただきますとともに、緊張感をもって感染防止に取り組んでいただくため、学校の夏休み前となる7月20日、そして、人の移動が特に活発となるお盆を迎える8月10日に市長メッセージを、更に、8月19日には医療のひっ迫を回避するための市長緊急メッセージを発出したところであります。
引き続き、感染拡大防止と市民の日常生活や事業者の経済活動の両立に向けた取組を進めてまいりますが、これ以上の感染拡大を防止するためにも、市民や事業者の皆様におかれましては、基本的な感染予防対策を徹底するなど、感染防止に努めていただきますようご理解とご協力をお願いいたします。

〇 ワクチン接種は、発症と重症化を予防しますので、ワクチンの効果及び副反応等のリスクをご理解の上、接種をご検討いただきますようお願いいたします。特に、接種率が低い若年層の皆様には、ご自身とご家族やご友人など、大切な人を守るため、早めの接種のご検討をお願いいたします。
萩市では、医師会をはじめとする医療関係者の皆様の多大なるご協力により、現在、60歳以上の方及び基礎疾患をお持ちの方等への4回目の接種を進めているところであります。
オミクロン株に対応したワクチンの追加接種につきましては、今後、国の方針に基づき、速やかに接種が実施できるよう取り組んでまいります。

2.令和4年度市財政の見通しと財政の健全化指標について

○ 令和4年度萩市一般会計補正予算の提案に当たり、今後の財政見通しを申し上げ、財政運営につきましてご理解とご協力をいただきたいと存じます。

○ 令和4年度の当初予算は、「5つの良し」のまちづくりを基本とした「明るく元気な萩市」の実現に向け、「萩市基本ビジョン」のもと、人口減少、少子化対策などの重要課題に積極的に取り組むものとして、編成をいたしました。
また、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した、様々な新型コロナウイルス感染症に対応する予算を令和3年度から繰り越しており、これらの予算につきまして執行しているところであります。

〇 財政の見通しにつきましては、今なお新型コロナウイルス感染症の動向が不透明であり予断を許さない状況にあることから、国の担当大臣に対し、当該交付金の更なる追加支援を要望するなど、今後も必要な対応を的確に判断し、予算措置を行うとともに、その財源確保に努めてまいる所存であります。

○ なお、今年度の普通交付税額につきましては、106億370万8千円に確定し、前年度の当初決定額から7,613万6千円の減少となりました。
普通交付税の振替措置である臨時財政対策債の発行可能額につきましても、前年度から5億1,795万2千円の減少となっております。
なお、今後、算定が本格化します特別交付税につきましては、その確保に最大限努力するとともに、引き続き市税を始めとした歳入の確保に努め、予算計上した財政調整基金の取崩しの抑制を図ってまいります。

○ 次に、今年度公表の「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に基づく財政の健全性に関する比率につきましては、いずれの指標も健全段階を示しております。
しかしながら、今後も一般財源が減少する厳しい状況が続くことが見込まれるため、収支のバランスにも十分配慮し、引き続き健全な財政運営に努めてまいります。

3.萩・明倫学舎の全館開館について

〇 9月1日、萩・明倫学舎の3号館が供用を開始し、これにより、藩校跡に建つ日本最大級の木造校舎であった4棟全ての整備を終え、萩・明倫学舎の全館を開館することとなります。

〇 萩・明倫学舎は、本館及び2号館を平成29年3月に開館し、5周年の節目となる本年、7月16日には100万人目の入館者をお迎えいたしました。

〇 本年3月に開館した4号館では、萩市に進出したIT企業のサテライトオフィス等が入居したほか、新しい働き方を実践する場として整備したコワーキングスペースとともに、市内への移住や定住の相談窓口となる「はぎポルト‐暮らしの案内所‐」を開設いたしました。
萩市では、定住総合相談窓口を開設した平成18年以降、市内への移住促進などに取り組んでおり、本年7月にはこの窓口を通じて移住された世帯数が累計で400世帯となりました。
国内で人気の移住地域を年度ごとに表彰する「SMOUT移住アワード2021」で全国第1位に選出されるなど、全国的に評価されつつある萩での暮らしの魅力を発信するとともに、萩と関わりたい方と地域を結ぶ交流の拠点として運営してまいります。

〇 3号館につきましては、1階に萩市の観光を担う民間団体と行政の事務所が移転し、萩・明倫学舎が持つ観光の起点としての機能の強化を図り、萩市の観光振興を推進してまいります。また、2階には、創作作品を気軽に展示発表できる場として市民ギャラリーを開設し、市民の皆様の文化活動を促進し、萩市の文化振興を図ってまいります。

〇 今後、萩・明倫学舎が、観光の拠点、そして、文化振興、産業振興、人材育成、交流の場として、その機能を十分に発揮するとともに、その効果を市全域に波及させ、長きにわたって市民の皆様に愛される施設となるよう全力で取り組んでまいります。