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令和6年12月定例会 市長報告

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年12月20日更新

1.国内外に向けた産業振興の取組について

○ 本年8月、ニューヨーク市において、萩の伝統産業である萩焼と日本酒の魅力をPRするとともに、商談会を開催いたしました。
 アメリカでは、県内の酒造会社がニューヨーク州に酒蔵を建設されるなど、山口県の日本酒の認知度が高まってきていると聞いておりました。
 このため、現地の飲食店関係や、酒類の輸入事業者、日本政府の関係者等を招いたレセプションなどにおきまして、萩焼を器に、GI(地理的表示)の指定を受けている萩の清酒を試飲していただきました。
 当日、私は出席が叶いませんでしたが、約80人が参加されたレセプションにおきまして、ビデオメッセージにより現地の方々に萩市をPRいたしました。

○ 日本の清酒と陶器を同時に売り込むというこの度の取組は、現地でも珍しく、大変好評であったとの報告を受けております。
 また、萩市の蔵元と萩焼の作家が現地に赴き、直接、バイヤーや関係者にPRし、触れて、知ってもらう機会をつくることができましたことは、海外において取引を進める上で、非常に有益であったと考えております。
 こうした取組は、萩の清酒や萩焼の販路拡大はもとより、産地である萩市の知名度の向上につながり、ひいては、萩市を目指して訪れていただく外国人観光客の増加にもつながるものと、期待しているところであります。

○ 先般、萩市を訪れた外国人の方々を対象にアンケートを行いましたところ、世界遺産や歴史的なまちなみを観光の目的とされている方が、多くいらっしゃることが分かりました。
 このため、より一層のインバウンド誘客につながるよう、世界遺産や歴史的なまちなみをコンセプトに、萩市の魅力を海外のテレビ番組で紹介するなど、更なる情報発信に取り組んでいるところであります。

○ 11月下旬には、世界約160の国や地域の約3億6,000万世帯でご視聴いただけるNHKの国際サービス「NHKワールドJAPAN」において、萩まちじゅう博物館をコンセプトに、市内各所で撮影された萩市の魅力をご紹介いただきました。
 12月には、日本を紹介するフランスの番組で、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」をコンセプトに、地元の名産品とともに萩市をご紹介いただいております。

○ 来年、萩市は、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の登録から10年という節目の年を迎えます。
 また、大阪・関西万博に加え、JRグループと連携した再来年秋の観光キャンペーンに先立つプレDC(デスティネーションキャンペーン)が実施されることとなっており、萩市の観光誘客において大きなチャンスが続きます。
 こうした絶好の機会を逃すことなく、多くの方々に訪れていただくためにも、近隣の自治体と連携し、周遊観光を促すなど、更なる誘客の拡大に取り組んでまいります。

2.移住定住及び雇用の促進に向けた取組について

○ 去る10月22日、地方への移住等を促進するマッチングサービスを運営する民間事業者により「移住アワード2024上半期」のランキングが発表されました。このランキングは、「移住したい」、「地域に関わりたい」と希望され、本サービスに登録されている約6万1,000人の方々の興味や関心を集めた人気の地域を、年に2回発表されているものであります。

○ 萩市は、本年度上半期の市区町村部門におきまして、参加されている全国1,074の自治体の中で第2位に選ばれました。
 ランキングでは、多くの方の注目を集めたプロジェクトとして、萩田床山いこいの広場を活用した新たな事業での求人をはじめ、浜崎地区及び弥富地区におきまして開催した地域おこし協力隊の体験ツアーへの参加者の募集や、移住者向けのUJIターン促進住宅への入居者の募集が挙げられておりました。

○ こうした中、10月25日には「地方創生と移住定住促進、若者が選ぶ地域を創るために」をテーマに、萩市と連携協定を締結している国立大学法人山口大学及び株式会社リクルートの三者で産学官による鼎談(ていだん)を行いました。
 鼎談では、進士正人(しんじまさと)山口大学副学長から、県内の企業について学生が知る機会が少ないこと、また、リクルートの鈴木健人(すずきけんと)部長から、求人についてまずは知ってもらうことが第一の段階であることなどを伺い、改めて、情報発信が重要であることを認識いたしました。

○ 人口減少、特に、若者の市外流出が最大の課題である萩市では、市内の事業者等において人手不足が深刻な状況にあることから、本年3月に中国地方では初となる株式会社リクルートとの連携協定を締結し、事業者の求人活動及び採用力の向上を支援するため、採用業務のデジタル化の推進とともに、若者や市外の求職者への情報発信力の強化に取り組んでいるところであります。

○ 我が国全体が少子化の基調にあり、多くの自治体が人口減少に苦しんでいる中にあって、萩市だけが簡単に成果を出せるとは思っておりませんが、引き続き、若い世代の「雇用」、「住まい」、「出産・子育て・教育環境」の3つに重点を置き、様々な施策を展開するとともに、定住総合相談窓口「はぎポルト」を核に、萩での暮らしの魅力を積極的に発信し、市内への移住及び就職の促進に、粘り強く取り組んでまいります。

3.「ノーコード宣言シティー」の宣言について

○ 萩市では、令和4年3月に萩市DX推進方針を策定し、現在、「推進体制の整備」、「住民サービスの利便性の向上」、「市役所庁内業務の効率化」、「地域社会のDX」の4つを柱に、デジタル技術やデータを活用したDXの推進により、市民の皆様の利便性の向上とともに、職員の業務の改善や効率化を図り、より便利で豊かな、幸せを実感できるまちづくりを進めているところであります。

○ こうした中、萩市では、プログラミングの専門的な知識や技術がなくても、ソフトウェアを開発することができるノーコードの手法を用い、行政サービスの向上の実現や業務効率化の推進に取り組むため、「ノーコード宣言シティー」を宣言いたしました。

○ これは、一般社団法人ノーコード推進協会が実施するノーコード宣言シティープログラムに基づくもので、萩市は、中国地方で初の宣言シティーとなりました。
 本宣言を契機に、ノーコードツールの活用はもとより、萩市のDXの更なる推進に取り組むとともに、「明るく元気な萩市」の実現に努めてまいりますので、引き続き、ご支援ご協力を頂きますよう、お願い申し上げます。