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令和6年9月定例会 市長報告

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年9月20日更新

1.長州ファイブに関連する資料の寄贈について

○ 去る7月26日、英国在住の方から、長州ファイブに関連する貴重な資料を萩市に寄贈していただきました。
 寄贈された資料は、英国に密航留学した長州ファイブを、公私にわたり支援されたロンドン大学のアレキサンダー・ウィリアムソン教授のご子孫が所有されていたもので、逢坂山(おうさかやま)トンネル開通記念の小箱をはじめ、同教授の日記や肖像写真などであります。

〇 逢坂山(おうさかやま)トンネルは、長州ファイブの一人である井上勝が鉄道局長として指揮を執り、日本人が初めて自力で完成したものであります。井上勝は、このトンネルの開通を記念して製作した小箱とともに、トンネル開通に関する説明の英訳文を、恩師のウィリアムソン教授に贈りました。
 これらの資料につきましては、19世紀における日英両国の交流とともに、世界に誇る日本の鉄道の発展の歴史の一コマを物語る貴重な証拠として、専門家から極めて高い評価をいただいているところであります。

〇 この度の寄贈につきましては、萩市独自の取組として継続している長州ファイブジュニア語学研修事業により、英国に派遣した萩市の中学生5名を、長年にわたり、現地でご指導いただいている佐藤顕明(さとうけんみょう) 氏のご尽力により、実現いたしました。

〇 改めまして、佐藤氏はもとより、資料を寄贈されたウィリアムソン教授のご子孫の思いをしっかりと受け止め、日本人として初めて英国に留学した長州ファイブと、命懸けで密航した彼らを献身的に支えてくださったウィリアムソン教授ご夫妻の更なる顕彰に、今後一層取り組んでまいりたいと考えております。

2.シップ・オブ・ザ・イヤー2023の受賞について

〇 昨年8月に相島航路に就航した「あいしま」につきましては、フェリー化したことにより、2トントラック及び普通車を1台ずつ運ぶことが可能となったことから、移動販売車の定期的な輸送とともに、車で釣りに出かけられるという新たな需要の獲得など、島民や相島を訪れる皆様の利便性及び乗り心地の向上を図ったところであります。

〇 こうした点に加え、相島特産のスイカをイメージした色使いと段々畑を表現したデザインの外観などが評価され、国内で建造された話題の船舶の中から、技術や芸術、社会的に優れた船を選考する「シップ・オブ・ザ・イヤー2023」におきまして、相島航路フェリー「あいしま」が小型客船部門賞を受賞いたしました。
 これは、「あいしま」を所有する萩海運有限会社にとりまして、初めての受賞となりました。

〇 去る8月7日に相島で開催しました「-市長と語る-市政報告会」では、島民の皆様に、改めて受賞の報告をし、表彰状及び盾を披露させていただいたところであります。
 引き続き、萩海運有限会社が離島航路における航海の安全性や利便性の向上を図り、航路を利用される皆様に快適な航海を提供できるよう、今後も支援してまいります。

3.令和6年度市財政の見通しと財政の健全化指標について

○ 令和6年度萩市一般会計補正予算の提案に当たり、今後の財政見通しを申し上げ、財政運営についてご理解とご協力をいただきたいと存じます。

○ 令和6年度の当初予算は、「明るく元気な萩市」の実現に向け、「5つの良し」のまちづくりのもとで、萩市に住んで、萩市で子育てしたいと思えるまちづくりに積極的に取り組むものとして、編成をいたしました。
 また、物価高騰の影響が長期化する中、これに対応する予算を、令和5年度から繰り越すとともに、先の萩市議会5月臨時会及び6月定例会におきまして予算補正を行い、事業執行しているところであります。

〇 財政の見通しについては、今なお物価高騰の動向が不透明であり予断を許さない状況にあることから、今後も必要な対応を的確に判断し、予算措置を行うとともに、その財源確保に努めてまいる所存であります。

○ 今年度の普通交付税額につきましては、108億3,293万5千円に確定し、前年度の当初決定額より8,482万2千円の増加となりました。普通交付税の振替措置である臨時財政対策債の発行可能額につきましては、前年度から4,582万4千円の減少となっております。なお、今後、算定が本格化する特別交付税につきましては、その確保に最大限努力するとともに、引き続き市税をはじめとした歳入の確保に努め、予算計上した財政調整基金の取崩しの抑制を図ってまいります。

○ 今年度公表の「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に基づく財政の健全性に関する比率につきましては、いずれの指標も健全段階を示しております。
 しかしながら、今後も一般財源が減少する厳しい状況が続くことが見込まれるため、収支のバランスにも十分配慮し、引き続き健全な財政運営に努めてまいります。