令和７年１２月定例会　市長報告

○　本年は、１市２町４村の合併による萩市誕生から２０年の節目に当たります。
　これを記念し、去る１１月８日、萩市総合福祉センターにおきまして、萩市の発展と各分野の振興に多大なるご貢献を賜りました方々へ、敬意と感謝の意を表するため「萩市合併２０周年記念功労者表彰式」を執り行いました。

○　５２名の個人及び９団体の皆様を９部門にわたり表彰し、その顕著なご功績を改めて顕彰させていただきました。
　今日の萩市がございますのも、受彰された方々をはじめ、議員の皆様、そして市民の皆様の並々ならぬご尽力とご協力の賜物であり、心より感謝申し上げます。

○　式典では、２０年間を映像にて振り返りました。
　この間、甚大な被害をもたらした平成２５年の萩市東部集中豪雨災害、３年にも及んだコロナ禍といった未曾有の困難がございましたが、映像には、高規格幹線道路「萩・三隅道路」の開通式の模様や「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録の瞬間などが、多くの笑顔とともに記録されており、市民の皆様のご協力のもと、萩市が着実に前進してきたことを改めて実感いたしました。

○　現萩市長として、先人が築き上げてこられた萩市の輝かしい歩みをしっかりと受け継ぎ、次の時代を担う世代へと引き継いでいくため、なお一層の努力を重ねてまいる所存でございます。
　萩市の更なる発展のため、議員の皆様、市民の皆様には、引き続きのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

○　先の９月定例会において議決されました『萩市の第３セクターである「株式会社たまがわ」の新規事業に関する調査特別委員会調査報告書』を踏まえ、今後の第３セクターに関する市の方針を定めましたので、ご報告いたします。

○　この報告書における提言を受け、また各社の事業改善等に向け、第３セクターの代表取締役には、経営ノウハウを有する民間人材の登用を図っていく方針といたしました。
　つきましては、体制が移行できるよう、まずは萩市長が代表取締役を務める全６社、株式会社旭開発、株式会社たまがわ、株式会社マリーナ萩、萩海運有限会社、有限会社アクアグリーン川上、有限会社ハピネスふくえの取締役を辞することといたしました。
　なお、今後も市が経営に関われるよう、後任の取締役として副市長を各社へ推薦いたします。
　もとより会社の人事は、株主総会及び取締役会において決定されるものでございますので、こうした方針を各社へ丁寧に説明し、理解と協力を求めてまいります。

○　また、本報告書において提言をいただきました議会及び住民の皆様への丁寧な対応等につきましても、国の第３セクター等の経営健全化等に関する指針に留意し、努めてまいります。

○　私事でございますが、１０月２０日から胃癌治療のため対外的な公務を休ませていただきました。
　この間、議員の皆様並びに市民の皆様に、多大なるご心配とご迷惑をおかけいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
　おかげさまをもちまして、手術並びにその後の経過は順調であり、１１月７日より完全に公務へ復帰いたしました。

○　療養のため、阿武川ダム完成５０周年記念「ふるさと里帰り懇談会」並びに「明治日本の産業革命遺産」世界遺産登録１０周年記念シンポジウムといった、萩市にとりまして意義深い行事に出席が叶わず、大変心苦しく存じておりますが、副市長、教育長を中心に職員一丸となって取り組んでいただき、両行事とも盛会に終えることができたと報告を受けております。
　ご尽力をいただきました職員の皆様はもとより、温かいご理解を賜りました関係の方々に心から感謝申し上げます。

○　休養させていただきました分、気力、体力ともに一層充実し、体調は万全であります。
　引き続き、山積する課題に真摯に向き合い、「現場第一主義」を基本として、市民の皆様との対話を重ね、「有言実行」の姿勢で、全身全霊をもって市政に取り組み、「明るく元気で笑顔のある萩」の実現を目指し邁進してまいる所存でございます。

○　最後に、私の癌は人間ドックにおいて初期の段階で発見できたため、大事に至ることなく公務へ復帰することができました。
　この経験を通じて、病の「早期発見・早期治療」の重要性を改めて痛感いたしたところでございます。
　健康は、ご自身だけではなく、ご家族にとってもかけがえのない宝でございます。
　命を守るため、皆様方におかれましても、定期的な健康診断を必ず受診いただきますよう、心からお願い申し上げます。