松本大橋 (まつもとおおはし)

■市報はぎ 平成6年(1994)5月15日号掲載



 松本大橋は、元禄11年(1698)、松本川に架けられ、土原と椿東船津とを結びました。それまで、土原の渡しは船渡しで特に冬の風雪時には渡河に支障を来たしていました。元禄4年(1691)に毛利氏の菩提寺である東光寺が建立されてからは、藩主の参詣には必ずこの渡しを通るので、早急に橋を架ける必要がありました。ちなみに、江戸時代には城下に至る橋としては松本大橋と橋本大橋のみでした。
 この橋は長さ31間あり、反りのない平直な橋でした。
 その後の架け替えによって少しばかり反橋となり長さも36間(64.8メートル)となって、鯉鱗橋または六々橋とも呼ばれていました。
 現在の橋は、昭和31年に架けられた長さ66.1メートル、幅6メートルのローゼ橋です。橋は主要県道萩篠生線になっており、近くに松陰神社、東光寺をひかえ、観光に訪れる人たちの通行で賑わっています。(ふるさとの橋より抜すい)
※ローゼ橋とは桁橋を曲げた剛性の大きいアーチで補強した橋。アーチは桁の上部に配置されるのがふつうで、下部に配置されるものを逆ローゼ橋という。ローゼはこの形式の創案者。(科学大事典MEGAより抜すい)